世界の医薬・医療技術向上と
人々の健康と福祉向上にむけて

病気を解明し、それに立ち向かう医療の発展には、基礎的な研究の積み重ねが不可欠です。そして開発された医療・医薬を人間に適用する前に欠かすことのできないプロセスとして、実験動物を用いた試験があります。公益財団法人実験動物中央研究所は1952年の設立当初から、均質で再現性ある実験動物と、それを用いた試験法を一連のシステムとして構築することにより、人々の健康と福祉の向上に貢献してまいりました。

とりわけ最初の40年間は、氷山に例えれば水面下で全体を支える大きな土台、いわば医療と創薬に必要な技術基盤づくりの期間だったと言えましょう。その後、現在に至る約20年間は、その基盤に基づいた応用的なアプローチと先端的な技術開発に、取り組んでまいりました。例えば2009年に当財団が世界で初めて開発に成功した、遺伝子改変霊長類コモンマーモセットの実用化モデルは、今まで不治の病と言われてきた難病の治療に、新しい道筋を拓くきっかけになると考えられています。

当財団は新たな治療や医薬品を待ち望む人々へより一層貢献することを目指し、2011年7月に、我が国のハブ空港としての期待が高まる羽田空港に隣接する川崎市臨海部に新たな施設を開設しました。新施設では、先進領域の医学研究者をはじめ、製薬企業・医療関連企業・食品関連企業・ベンチャービジネスなど、多くの方々と新たな産業基盤技術を創造し、日本の競争力の向上に寄与していく意向です。

皆様方の一層のご理解とご支援を、心からお願い申し上げます。

公益財団法人実験動物中央研究所
理事長 野村龍太

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